子供 咳 熱なし 幼稚園 行って大丈夫
咳をしていても熱がない時、幼稚園に行っても大丈夫か。休ませるべきか。迷いますよね。

今回はそんな疑問にお答えしています。子供がかかりやすい咳の病気もご紹介していますので、幼稚園に行かせるか、休ませるかを判断する時の参考にしてくださいね。

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子供が咳。その原因は?

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咳は、脳から指令で起こる「反射」です。

のどや気道にホコリやウイルスなどの異物が侵入すると、脳の咳中枢から「異物を追い出せ!」と指令が出ます。すると体は、その指令に応えようと次のような行動をとるのです。

1、空気を大量に吸い込む
2、空気が外に出ないよう声門(ノドにある声帯の間にある隙間)を閉じる
3、腹筋に力を入れて横隔膜を上に押し上げる
4、肺を空気でパンパンにして圧力をかける
5、声門を一気に開いて空気を外に吐き出す

この空気を外へ吐き出す行為が「咳」というわけです。空気を一気に吐き出すことで、異物も一緒に追い出します。

このように、「咳」は体を守る役割を担っているため、安易に咳止めの薬を使ってしまうことはオススメできません。かえって症状や病状を悪化させてしまうこともあるのです。薬に頼るよりも、お子さんが「どのような咳をしているか」をよく観察することが重要となります。

熱はなしだけど幼稚園は行って大丈夫!?休ませるべき?!

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熱がないけれど、幼稚園に行って大丈夫か?休ませるべきか?それは、お子さんの咳の原因や体調などによって異なります。

明らかにウイルス性の咳(風邪など)の場合は、頻繁に咳をしているようなら休ませた方が良いでしょう。他のお子さんに移してしまう可能性がありますし、お子さん自身も辛いはずです。また、ウイルス性の咳をしている場合、免疫力が落ちていることが考えられます。免疫力が落ちていると、流行り病に感染しやすいので注意が必要です。

ぜんそくなど、他のお子さんにうつる心配のない咳の場合は、幼稚園に行っても大丈夫でしょう。ただし、咳き込みが激しいと吐いてしまったり、呼吸困難を引き起こす危険があります。咳き込みが酷い時には休ませましょう。

咳の程度やお子さんの様子に合わせて、お母さん・お父さんが判断してあげて下さいね。もし、判断に困った時には小児科に受診し、お医者さんに確認しておくと安心ですよ!幼稚園に行かせる時にはマスクをするようにし、先生に一言伝えるようにしましょう。

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子供の咳で多い病気は?

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子供の咳は珍しいことではありません。咳の約90%は心配のいらない咳と言われています。しかし、中には命にかかわる大変な咳の場合もあるのです。

ここでは子供に多い咳の出る病気をまとめてみましたので、お子さんの咳に当てはまるものはないかチェックしてみて下さいね。

① 急性上気道炎

子供の咳の原因で最も多いのが「急性上気道炎」です。
上気道とは鼻から咽頭までの事をさし、この部分がウイルスに感染して炎症を起こします。聞き慣れない病名のように思えますが、私たちが一般的に「風邪」と呼んでいる病気が、急性上気道炎なのです。急性上気道炎を引き起こすウイルスは800種類以上もあり、その中の一つにはインフルエンザウイルスも含まれています。

急性上気道炎の症状は、咳の他に、のどの痛みや鼻水、倦怠感などがある場合が多いです。また、子供の場合は38度~40度まで上がる発熱も良くみられます。

インフルエンザなど、一部のウイルスを除いて、急性上気道炎の原因となるウイルスには有効な薬はないそうです。そのため、「自然治癒力」による回復が基本となります。
もし、薬を服用する場合には、「咳なら咳止め薬」「発熱なら解熱剤」「のどの痛みなら鎮痛剤や炎症を抑える薬」など、その症状1つ1つに合わせた薬で症状を和らげる「対症療法」が用いられます。だいたいの場合が1週間~2週間で回復するようです。

上気道炎を早く治すためには、十分な水分補給・栄養補給をしながら、おうちで安静に過ごすことが何よりも大切なこととなります。

② 急性気管支炎

上気道炎(風邪)の症状が長引いている。咳がどんどん酷くなってきた。そんな場合には、「急性気管支炎」になっている場合があります。

急性気管支炎は、上気道炎(風邪)をこじらせることが原因である場合が多いようです。気管支とは、のどから肺につながる枝分かれした空気の通り道の事をさします。上気道の炎症が、気管支にまで広がることで発症するのです。

急性気管支炎は、始めは「コンコン」と乾いた咳が出て、次第に「ゴホンゴホン」と痰が絡んだ湿った咳が出るようになります。子供は大人よりも気管支が細く、ちょっとの腫れでも息苦しさを感じます。さらに、急性気管支炎の激しい咳と痰の症状のせいで、夜眠ることができない子供も多いようです。

急性気管支炎をさらにこじらせると、【細気管支炎】となり、喘息のような「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった苦しそうな呼吸(喘鳴)が現れる場合があります。また、気管支の粘膜が腫れてしまうと、【喘息様気管支炎】となり、「ゼーゼー」「ゼロゼロ」といった喘息に似た症状が現れることもあるのです。

子供の急性気管支炎は、咳があまりにも酷いと呼吸困難になってしまう場合があります。呼吸が小刻みに速くなっていたり、肩で息をしていたり、あえぐような呼吸をしている場合には呼吸困難の疑いがありますので、スグに病院に受診しましょう!

③ 小児ぜんそく

小児ぜんそくは、咳とともに「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」のような喘鳴(ぜんめい)があり、呼吸困難を繰りかえす病気です。気管支炎との違いは、ぜんそくは気管支に慢性的な炎症や粘膜のむくみがあります。また、気管支を取り巻く筋肉までも収縮させるため、気管支炎よりもさらに気道が狭くなり呼吸困難が起こりやすくなるのです。

小児ぜんそくは両親からの遺伝や、アレルギー体質、受動喫煙などが原因で発症すると考えられています。特に、アトピー性皮膚炎をもつ子供が小児ぜんそくも併発している確率は高いそうです。

なるべく早く医療機関に受診し、治療を開始することも大切です。それに加えて、規則正しい生活やバランスのとれた食事、適度な運動などで自律神経のバランスを整え、機能を高めるように努めることも重要となります。

④ 副鼻腔炎(蓄膿症)

寝起きに咳が多くなる。のどの奥に黄色味がかったドロッとしたものが見える。
そんな症状がある時には「副鼻腔炎」である可能性が高いです。「副鼻腔炎で咳?鼻の病気じゃないの?」そんな風に思われた方も多いことでしょう。

副鼻腔炎は、風邪などの細菌感染による炎症が進むことで、額や頬などにある副鼻腔という空洞に膿が溜まってしまう病気です。鼻とのどは繋がっているため、鼻水がのどの方へ流れていくこと(後鼻漏)は珍しいことではありません。しかし、副鼻腔炎による鼻水は、ドロッと粘り気のあるものであることが多く、のどに絡まりやすいのです。この鼻水を外に出すために咳が出ます。

なぜ寝起きに咳が多くなるのか。鼻水は体が横になった状態の時にのどに流れ落ちやすくなります。起きていれば気になる後鼻漏も、寝ている間は気が付かないことが多いんです。そのため、鼻水がどんどんのどに溜まってしまい、寝起きに咳き込むことが多くなります。

副鼻腔炎が原因で咳をしている場合、咳止めを飲んでも治療にはなりません。副鼻腔炎の治療を行う必要があります。また、副鼻腔炎は、咳の他、膿が溜まっている部分が圧迫されることによる顔面痛があったり、鼻や口の中が臭いというような症状がある場合も多いようです。悪化する前に医療機関に頼りましょう。

⑤ クループ症候群

「ケン、ケン」と、犬の遠吠えのような咳をしている場合には、「クループ症候群」が疑われます。喉頭が炎症を起こし腫れる病気です。呼吸困難を起こす恐れがあるため、危険な病気と言えます。クループ症候群のほとんどは、風邪をこじらせることで引き起こります。中にはアレルギーや異物、腫瘍などが原因で発症することもあるようです。

特徴的な咳や呼吸困難の他、声が枯れたり、チアノーゼを起こしたりすることもあります。また、息を吸う時には「ゼイゼイ」という音がし、泣いている時には「ヒーヒー」と鋭く息が漏れるような音がするので、注意深く聞いてみて下さいね!

子供の中でも、乳幼児に多くみられる傾向があります。命にかかわる恐れのある病気ですので、クループ症候群が疑われる場合にはスグに医療機関に受診しましょう。

まとめ

子供 咳 熱なし 幼稚園 行って大丈夫
咳はのどや気道に入り込んだ異物を追い出すための反射です。そのため、安易に咳止めと服用することはオススメできません。


子供の咳は、約90%が心配のない咳と言われていますが、中には命に係わる場合もあります。子供に多い咳の病気は「急性上気道炎」「急性気管支炎」「小児ぜんそく」「副鼻腔炎」「クループ症候群」などが挙げられます。

咳をしていても熱はない場合、幼稚園に行っても大丈夫か。休ませるべきか。それは、お子さんの咳の原因や程度によって判断が異なります。

・ウイルス性の咳の場合
頻繁に咳をしているようなら、休んだ方が良いでしょう。他の子にうつしてしまう可能性があるのに加え、免疫力が下がっているので流行り病に感染しやすいからです。
・ウイルス性のものでない場合
咳き込みが激しい時には、嘔吐してしまう場合があるので、休んだ方が良いでしょう。

幼稚園に行かせても大丈夫か判断に迷った時には、一度小児科に受診して、お医者さんに確認しておくと安心です。幼稚園に行かせる場合にはマスクを着用し、先生に一言伝えておくようにしましょう。お子さんの様子を注意して見てくれると思いますので、お母さん・お父さんも安心して預けることができますよ^^